Japanese
English
薬剤
Plégicilの使用経験
The Experience of Plégicil
村上 衞
1
,
登米 実
1
,
斎藤 隆雄
1
,
奥秋 晟
1
,
遊佐 津根雄
1
,
佐藤 光男
1
Mamoru MURAKAMI
1
1東北大学麻酔科
pp.513-521
発行日 1959年5月20日
Published Date 1959/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202393
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緒言
1950年フランスのLaboritが薬物冬眠を紹介して以来Phenothiazine誘導体を主剤とする強化麻酔乃至人工冬眠が盛んに行われるようになつた.患者にとつて大きな侵襲となる手術,比較的小手術だが患者の反射興奮性が高まつていたり或はこれが予想される手術等に対しては術前から使用し,また所謂術後植物神経症候群に対して使用して,数多くの成果を挙げ,近来の外科学の発展に多大の貢献を納めた.
しかしこれらの目的に完全に一致し,しかも副作用の全くないPhenothiazine誘導体は現在のところ見あたらず,いろいろな薬剤が提供されている.今回われわれは三共製薬の御厚意によりPhenothiazine誘導体の1つであるPlégicilを入手し,ラッテ及び臨床例に使用していささかの知見を得たのでここに報告する.
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