Japanese
English
薬剤
マネトールの使用経験
The Experience of use Manetol
大塚 哲也
1
,
香川 徹
1
,
中脇 正美
1
,
林 瑞庭
1
,
山田 栄
1
Tetsuya OTSUKA
1
,
Tetsu KAGAWA
1
,
Masami NAKAWAKI
1
,
Rim Zuitei
1
,
Sakae YAMADA
1
1厚生年金玉造整形外科病院
pp.269-271
発行日 1958年3月20日
Published Date 1958/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202159
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1.緒言
手術時の止血は最も大切な処置の一つであるが,此の目的には器械的止血法や,血液凝固促進物質の投与が試みられている.後者に属する止血剤の或るものは血管を収縮し,又他のものは損傷箇所の血栓形成を促進する作用を有している.
マネトールはこの両者を兼ねた臓器製剤で,幼弱屠殺獣の脊髄から作製されたもので,前述の血管収縮刺戟を与えると共に,他方血液凝塊中のフィブリンを著しく増加させるので,比較的大きな血管も閉塞される.又血小板の増加も認められ,出血時間は短縮されるが,凝固時間は変化を示さないとも云われている.
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