Japanese
English
症例
皮膚糸毬腫の2例について
Two Cases of Glomus Tumor
古屋 四郞
1
,
北条 重久
1
Shiro FURUYA
1
,
Shigehisa HOJO
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
1Department of Surgery, School of Medicine, Keio University
pp.431-434
発行日 1959年4月20日
Published Date 1959/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202378
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一般に皮膚には毛細管の介在なしに小動脈と小静脈を結ぶ回路があり,指端・爪床等には特に多く,Sucquest-Hoyer氏管という名で知られていたが,Masson(1924)1)はこの吻合部には特殊な神経装置があることを研究し,両者を一括してGlomerum cutaneumと呼び,これから発生したと思われる腫瘍をAngio-Myo-Neurome artérialと名附けた.これは今日ではGlomus Tumor,Glomic tumor,皮膚糸毬腫,グロームス腫瘍等呼ばれており非常に特徴ある臨床像を示し,比較的稀な疾患ではあるが近年報告数が増加しつつあり,この疾患の存在を念頭におかぬと診断に苦しむことが多いと思われる.
我々は最近本疾患2例を経験したので報告する.
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