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統計
頭部外傷後遺症に関する2〜3の問題
On the sequelae of the head injury
尾形 誠宏
1
,
南部 正敏
1
Masahiro OGATA
1
,
Masatoshi NANBU
1
1京大医学部第一外科
pp.65-69
発行日 1959年1月20日
Published Date 1959/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202308
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緒言
頭部外傷後遺症については最近荒木,浅野,中村,近藤,加藤,渡辺等の報告があるが,之等は何れも頭部列傷後遺症状に悩み,その為に外来を訪れた患者を主な対象としている.然し実際臨床に携わつていて誰しも感ずるように,頭部外傷後は多かれ少なかれ自覚症状に悩まされながらも,色々の事情で之を等閑視したり,我慢をして就業しているものが潜在的に多いと思われるのである.そこで我々は頭部外傷後遺症の研究対象として,病院に再来したものだけでなく,外来及び入院で取り扱つた頭部外傷患者全員を対象として取り上げ,或る時期を経て調査してみたのである.特に教室の藤田の「身体並びに性器の発育に対する頭部外傷の影響についての実験的研究」(ラッテ)と対照して人間に於ける受傷後の性生活を調べることに重点をおいた.
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