Japanese
English
綜説
術後上皮小体機能低下症
Postoperative Hypoparathyroidism
野口 秋人
1
,
福島 郁子
1
,
阿孫 真博
1
,
渡辺 薰
2
,
大原 梧樓
2
Noguchi Akito
1
,
Fukushima Ikuko
1
,
Ason Masahiro
1
,
Watanabe Kaoru
2
,
Ohara Goro
2
1別府野口病院
2東北大学医学部桂外科教室
1Beppu Noguchi Hospital
2Department of Surgery, Tohoku Universiy, Faculty of Medicine
pp.509-515
発行日 1958年6月20日
Published Date 1958/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202194
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術後上皮小体機能低下症は甲状腺外科における合併症で,治療の困難さと患者に与える心身の苦痛の為に最も嫌なものの一つであるが,手術技術の発達にも拘らず,抗甲状腺剤使用による癒着等で手術操作が複雑となつて来ており,この合併症の発生率も増加の傾向にあると云われている.
この分野は近年めざましい発展をとげている甲状腺研究に比べて,その病態生理は未開拓のまゝであり,解明されねばならぬ多くの問題を持つている.吾々は野口病院で発生せるテタニー患者と甲状腺手術前後の上皮小体機能検査等を実施し,術後上皮小体機能異常について検討を加えてみた.
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