Japanese
English
症例
イレウスを疑わせた巨大なる大網腫瘤の1例
Giant Tumor of Omentum major doubted Ileus A case Reoprt
足立 敬二
1
,
林 亨
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.281-282
発行日 1958年3月20日
Published Date 1958/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202162
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
大網の原発性腫瘍としては皮様嚢胞,血管腫,淋巴管腫,漿液性又は粘液嚢胞,血液嚢胞,包虫嚢胞等があるが,炎症性腫瘤としては,結核,徽毒,アクチノミコーゼ等の特殊炎症によるものは少く,急性,慢性虫垂炎,胆嚢炎,大腸炎等腹腔内臓器の炎症時に網膜に炎症性腫瘤を作る場合,ヘルニア,虫垂炎等の手術後結紮糸を中心として炎症性網膜腫瘤を生ずる場合が多いとされている.我々は虫垂切除後に発生した巨大な大網の炎症性腫瘤の1例を経験したのでこゝに報告する.
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.