Japanese
English
綜説
胃切除術後の通過障碍について
Passage obstruction after Gastrectomy
淸水 堅次郞
1
,
大內 十悟
1
Kenjiro SHIMIZU
1
,
Togo OUCHI
1
1日本大学医学部第一外科教室
pp.231-237
発行日 1958年3月20日
Published Date 1958/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202154
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緒言
胃切除術を施行するに当り,術者がその適応,技術等において万全を期し,Billroth Ⅰ法,Ⅱ法(以下BⅠ,BⅡと略す)の何れの術式を選んで行つた場合にも術後時に不慮の通過障碍を見ることがある.
昭和23年2月当教室開講より32年2月までの満9カ年間に施行した胃切除総数は305例で,その病別,術式別による分類を表示すれば第1表の如くである.内術後通過障碍症状が著明に出現し,再手術を施行した症例は15例で4.9%に相当する.而してこれ等症例のうち腸内嵌頓症4例については既に第15回日本臨床外科医会総会において発表したが,こゝには其の後の通過障碍症例を加え文献的並びに統計的観察を試み,その対策等についていささか検討を加えて見たいと思う.
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