Japanese
English
症例
自発性腹壁瘻孔を形成せる胆石症(胆嚢癌)の1例
A Case Report of Spontaneous Fistula of Gallbladder cancer
黑須 靖
1
1国立東京第一病院外科
pp.55-57
発行日 1958年1月20日
Published Date 1958/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202117
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自発性腹壁胆嚢瘻を形成した胆石症は比較的稀れな疾患でその報告も本邦では十数例に過ぎない.我々は最近多数の胆石を有し胆嚢の底部に癌腫が発生しここに穿孔が起り腹壁膿瘍を形成し膿瘍切開を行うに瘻孔となり約1ヵ月に亘り腹壁瘻孔より多数の胆石を排出し治癒の傾向がないため胆嚢摘出術を行つて治癒せしめ組織学的に原発性胆嚢癌の存在していた1例を経験したので茲に報告する.
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