Japanese
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綜説
下肢免荷装具の足部分の小考案
A New Sliding Foot-piece for Long Leg Brace
河邨 文一郞
1
Bunichiro KAWAMURA
1
1札幌医大整形外科
1Orthopedic Surgery Sapporo Medical College
pp.789-791
発行日 1957年10月20日
Published Date 1957/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202056
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現在広く行われている下肢の免荷装具の原理は,今さら云うまでもなく歩行鐙によつて足底を床から離し,体重を坐骨結節または脛骨近端(脛骨内顆と粗面および膝蓋骨の下縁)で受けるところにある.そして,その最大の欠点は足部の構造に存在する.
例えば股関節や膝関節の免荷装具では,足部は浮遊しているのが普通であつて,そのため子供の場合屡々足尖を接地して歩行したがるため免荷の意味をなさなくなつたり,また長期間にわたつて装用すると静力学的尖足を来すことが少くない.後者の場合,時には観血的にアキレス腱を延長せねばならぬ場合も往々である.
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