Japanese
English
シンポジウム 橈骨遠位端骨折の保存的治療のこつと限界
橈骨遠位端骨折後の変形治癒と機能的予後
The Relationship of Functional Prognosis and Malunited Fractures of the Distal Radius in Elderly Patients
西井 幸信
1
Yukinobu Nishii
1
1土庄中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tonosho Central Hospital
キーワード:
malunion
,
変形治癒
,
distal radius fracture
,
橈骨遠位端骨折
,
elderly patient
,
高齢者
Keyword:
malunion
,
変形治癒
,
distal radius fracture
,
橈骨遠位端骨折
,
elderly patient
,
高齢者
pp.1055-1060
発行日 2002年9月25日
Published Date 2002/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903631
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要旨:自験例をもとに保存的治療を行った高齢者における橈骨遠位端骨折後の変形治癒と自覚症状,機能障害について検討した.1994年1月から2001年12月までに当院で治療した160例のうち受傷年齢65歳以上の51例中,直接検診できた29例を対象とした.男性3例,女性26例,受傷時平均年齢は75.3歳(66~92歳),平均観察期間は1年6カ月(3カ月~4年9カ月).全例Colles骨折であった.最終診察時の単純X線正面像,側面像をもとにdorsal tilt,radial deviation,shortening(以下DT,RD,Sh)をそれぞれ計測した.自覚症状について疼痛,使い勝手,変形,腫脹,神経症状の5項目をそれぞれ3段階で評価した.その合計点で優,良,可,不可を定め,各群間でDT,RD,Shを比較検討した.関節可動域,握力を患側および健側で計測し,それぞれの患健側比についてDT,RD,Shとの関係を比較検討した.自覚症状の成績は良好であった.DTと関節可動域において相関関係を認めた.
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