Japanese
English
特集 吐血と下血
症例
ヒルシュスプルング氏病の一治験例
A Case of Hirschsprung's disease
佐野 開三
1
,
高木 彬
1
Kaizo SANO
1
,
Shigeru TAKAKI
1
1岡山大学医学部津田外科教室
1The Dept. of Surgery, Okayama University Medical School
pp.1034-1038
発行日 1956年12月25日
Published Date 1956/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201913
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
本症は結腸殊にS字状部腸管の肥大拡張と,頑固な便秘を来す幼小児疾患として,1888年Hirs—chsprung1)が初めて記載して以来,諸家により多数の報告をみているが,その成因及び治療法に関しては,定説をみないまま最近に及んでいる.1948年Whitehouse,Kernohan2)及びSwenson等3)の先天性神経節欠除説に基く根治手術のたいとうにより,治療成績も大いに上つて来た.最近吾々も8歳の男子における本症の一治験例を得たのでここに報告する.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.