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綜説
尿管補填に腸管の応用—尿管・腸・膀胱吻合術
UreterCentero-Neocystostomy
百瀨 剛一
1
1千葉大学医学部皮膚泌尿器科
1Department of Dermato-Urology, School of Medicine, Chiba University
pp.515-521
発行日 1956年8月20日
Published Date 1956/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201833
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[I]緒言
尿管外科の進歩は,一部の尿管瘻,尿管狭窄に対して極めて優秀な成績をあげているが,広汎囲の狭窄,比較的上位の尿管瘻の対策は古くから問題であり,病変部尿管を種々な生物的或は非生物的なもので補填,代用する試みがあり,臨床的に例えばWayman,Bettman,Dornes,最近では牧野等の小数成功例の報告もあるが未だ一般的適用は困難と思われる.一方Boari, Baidin或はHiggins等にょる膀胱弁形成法は合理的とは思われるが,其長さに限界があり,術後尿管と膀胱吻合部の狭窄発生或は管腔の萎縮等を来す恐れがある.
斯様な場合に補填物として腸管の利用は当然考えられる所で空置腸管を以て尿管の代用とし膀胱より尿排出を計る尿管・腸・膀胱吻合術,所謂橋梁式術式の臨床的応用は1904年Shoemakerに始るが,其実施の気運が濃厚になつたのは1950年以後の事である.
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