Japanese
English
綜説
実験的電撃傷に於ける通電電力量と組織像との関係
The Relation between total Electric Quantity with Histologic Findings in Experimental Electric Shock Injury
武藤 藤太郞
1
,
細見 保男
1
,
菅野 哲司
1
,
大橋 正次郞
1
,
藤城 保男
1
Totaro MUTO
1
1東京電力病院電撃傷研究班
1Tokyo Denryoku Hospital
pp.307-308
発行日 1956年5月20日
Published Date 1956/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201802
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電撃傷の研究に関しては,Jellinek以来内外の学者により多数の研究業績が発表されている.全身症状については,島田教授並にその門下により系統的に広汎な研究が行われ詳細な報告が出されている.我々は既に第54,55回日本外科学会総会に於て報告したが,通電時に於ける血清無機燐の増大は必ずしもショック発生とは関係なく,一定量以上の通電刺戟による必発現象であつて,電流の通過せる局所の組織破壊により流血中に放出され,その結果血清無機燐の変動が通電せる局所の組織像に代つて,その傷害の程度を現すのに極めて有効であることを知つたので,その実験成績を述べる.
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