Japanese
English
臨床研究
胸廓成形術後の妊娠分娩に就いて
On pregnancy and childbirth following thoracoplasty
井口 正夫
1
,
自見 昭司
1
,
庄司 友春
1
Masao Eguchi
1
1長崎大学医学部産婦人科学教室
pp.329-334
発行日 1958年5月10日
Published Date 1958/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201748
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緒言
我国に於いて結核による胸部手術後の妊娠,分娩に関しては水野1),藤森2)の記述,及び症例報告としては野嶽3),塚田4)の報告があるに過ぎなし。
之は従来結核と妊娠との合併に関する考え方が1850年Crissole9)の悲観説以来,妊娠により結核が増悪するという見地から軽症例ですら人工中絶が行われ,妊娠を継続し分娩迄到る事が尠なかつたという事が胸部手術後病巣安定或いは治癒している妊婦にも適用されたとも考えられる。
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