Japanese
English
症例
原発性十二指腸癌の1例—並にその統計的観察
A case of primary carcinoma of duodenum and its statistical observtion
北 秀之
1
,
雨宮 孝
1
Hideyuki KITA
1
,
Takachi AMEMIYA
1
1名古屋大学医学部外科学教室
1The first Surgical Department, University of Nagoya Medical School
pp.325-328
発行日 1954年5月20日
Published Date 1954/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201439
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原発性十二指腸癌は臨床上遭遇することは極めて稀であり,臨床診断と共に根治手術の非常に困難な疾患である.本邦では明治31年林川,金森両氏の一剖検例1)の報告を嚆矢とし,その後文献上に現われたものは大部分が剖検例で今日に至る56年間に73例を算えるに過ぎず,殊に根治手術例は僅か8例である.本症は近時論議の的となりつゝある膵臓切除を包含し今後に残された問題として興味あるものと考えられる.最近我々はVater氏乳頭部癌の1例を経験したので茲に報告する.
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