Japanese
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綜説
ファロー氏四徴症に対するBlalock-Taussig氏手術経過中の動脈血中酸素飽和度の変動
The Arterial Oxgyen Saturation during the Course of Blalock-Taussigs Operation of the Tetralogy of Fallot
中山 耕作
1
,
木村 賢二
1
,
松田 和雄
1
1東京女子医大病院榊原外科
pp.95-101
発行日 1954年2月20日
Published Date 1954/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201379
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近年心臓外科の発達に伴い,Anoxiaに関する問題が種々檢討される様になつたのであるが,外科領域に於ける流血酸素飽和度計による測定に就いては,本邦では未だ余り記載されていない様に思われる.
此処で吾々が問題とするのはファロー氏四徴症であつて,始めから低酸素血状態にあり,之に対して開胸,吻合手術等の侵襲を加えることは,更に高度の低酸素血状態を惹起し得る危險に常に曝されている.從つて,常にその流血酸素飽和度を測定することは極めて重要であり,之によりその生起する危險を未然に防ぐことが可能になるわけである.
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