Japanese
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論説
Fallot氏四徴症に対するBlalock-Taussig氏手術の遠隔成績—とくにその経年的変動について
Follow-up studies on patients with Blalock-Taussig's operation for tetralogy of Fallot
阿部 稔雄
1
,
福慶 逸郎
1
,
弥政 洋太郎
1
,
佐藤 清
1
,
落合 慎一郎
1
Toshio ABE
1
1名古屋大学医学部第1外科学教室
pp.221-228
発行日 1967年2月20日
Published Date 1967/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204232
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はじめに
Fallot氏四徴症は,チアノーゼを生ずる先天性心疾患のうち,もっとも頻度の高い疾患として注目されているが,その外科的治療については,現在なお数多くの問題点を有している,その一つは短絡手術と根治術の手術適応の問題である.短絡手術を選ぶか根治術を選ぶか,それをどのような時期に施行するか.また短絡手術を施行した後,どのような症例にどのような時期に根治術を施行するかと言う問題については,現在なお十分な解答は与えられていない.今回,これらの問題を解決する端緒の一つとして,また手術の予後を追究することは手術にたずさわつた者の責務でもあると考え,われわれの教室でおこなつたBlalock-Taussig氏手術後2〜10年を経た40例の症例につき,遠隔成績を調査したので報告したいと思う.
Blalock-Taussig氏手術の遠隔成績については,すでに多くの報告をみるが1)2)3)4),その年次的変化を追究検討した報告は乏しい.われわれは,その症例数は少なく,術後の経過年月も短いが,年次的変動を主目的として遠隔成績を検討した.
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