Japanese
English
綜説
男子乳癌に対する睾丸剔出術の効果
Effect of Testicle Excision against Male Mamillary Caxtinom
增田 強三
1
,
武田 進
1
,
景山 直樹
1
,
伊勢田 幸彥
1
,
西部 仰二
1
1京都大學醫學部外科第2講座
pp.349-353
発行日 1953年7月20日
Published Date 1953/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201261
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まえがき
乳腺が生理的に脳下垂体ホルモン及び性ホルモンの支配を受けている事は周知の事実であつて,女性乳癌の場合に,卵巣を剔出したり,Andro—gen1)2)3)4)5)或は反対にEstrogenを使用して或程度効果のある事は既に多数の報告がある.男性乳癌は女性乳癌に比べれば,発生率は非常に低くその1%前後であると云われているが,臨床上の経過は女性の乳癌と略々同樣である.
ところが,男性乳癌の性ホルモンに対する態度は女性乳癌とやゝ違つているのである.例えば,AndrogenやEstrogen療法が男性乳癌に対しては成功していないのに,睾丸剔出を行うと劇的な効果があると云う事である.
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