Japanese
English
--------------------
虫垂炎性急性化膿性腹膜炎に対するクロロマイセチンの効果(II)
Effects of Chloromycetine for the Acute Peritnifis caused by Appendicitis.(II)
高田 善
1
,
藤田 承吉
1
,
渡辺 暉邦
1
,
喜田 昌彥
1
,
安田 義雄
1
,
庵谷 実
1
,
松山 きん
1
Zen TAKADA
1
,
Shokichi FUGITA
1
1慈惠會醫科大學
1Surgery of Jikeikai Medical College.
pp.178-180
発行日 1953年4月20日
Published Date 1953/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201222
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
臨床例
虫垂炎性急性化膿性腹膜炎に対するC.M.使用例の報告は本邦に於いても甚だ少く,僅かに白羽氏17)の報告を見るのみである.
吾々は表6(前号参照)に見る様な症例を経驗した.何れも國産C.M.錠を使用した.広汎性腹膜炎4例(内小兒2例),限局性腹膜炎3例,盲腸周囲膿瘍1例で,この最後例は発病後10日目に来院,右下腹部に手拳大の有痛性腫瘍を触れ既に盲腸周囲膿瘍を形成していたもので,入院後直ちに手術を行うことなく,C.M.を投與して経過を観察した.その他の例は何れも虫垂を切除し排膿消拭した後手術創は一次的に閉鎖し,直ちにC.M.の投與を開始した.
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.