Japanese
English
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結核肺切除術の臨床成績より見たる適應
The Indication of the Lobectomy for the Pulmonal-Tuberculosis at the View of the Clinical Results.
澤崎 博次
1
,
佐藤 登
2
,
山田 二郞
2
,
田部 英雄
2
,
山田 充堂
2
,
山中 豊
2
,
向井 勝郞
2
,
戒定 義人
2
,
佐藤 史郞
2
,
梶山 一彥
2
Hirotsugu SAWASAKI
1
,
Noboru SATO
2
1國立療養所久里濱病院醫務課
2國立廣島療養所
1The Kurigahama Hospital, The National Sanatrium.
pp.172-177
発行日 1953年4月20日
Published Date 1953/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201221
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結核肺切除術の成績に就ては,多数の報告があり,而かもその成績はストレプトマイシンの使用により格段の向上を見たが(Bailey1),Overholt2)),肺結核治療体系上の肺切除の占める位置に就て考慮するならば,從来の肺虚脱療法不適又は無効例,乃至は気管支狹窄,拡張,結核腫等と云う從来の治療法には適しないと云う観点からの適應選定のみならず,更に進んで手術の安全性乃至術後結核性合併症の軽減と云い観点からの嚴重な適應症決定がなされなければならない.その意味に於てSive-Bogen-Dolley3),吉村4)等の手術成績分析より割り出した細い手術適應條件選択と云うことが今後の研究問題となつて来よう.
吾々は昭和24年8月以降100例を越える肺切除術を施行したが,その中昭和26年5月迄の54例についてその臨床成績より逆に適應に関し,注意すべき事項を檢討した.
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