Japanese
English
症例
外傷後に生じたる手指の腫瘍3例
3 Cases of Tumor of the Finger Developped After Trauma
古城 雄二
1
Yūji KOJYOH
1
1東大幅田外科
1Dept. of Surgery, Tokyo University
pp.408-410
発行日 1952年8月20日
Published Date 1952/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201072
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はしがき
外傷を受けた局所に,程経て腫瘍の発生する事は,稀ではあるが時に経驗される.かゝる場合,かゝる腫瘍の原因の一が,外傷によると云う事は,勿論嚴密には科学に証明され得ない.しかし臨床的に,両者の間に密接な因果関係が存する如く,認められる事があり,從来所謂外傷性腫瘍と称せられている所以である.既に1909年Thiemその他の報告があるが,最近のものとしては,岩木が1940年迄の10年間の内外蒐集例492例について,述べている.著者は最近,外傷後に手指に腫瘍が発生し,その剔除手術後,組織学的に之を確めた珍らしい3例を経驗した.
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