Japanese
English
--------------------
外科方面の急死を観る
Sunden Death on Surgery
水野 禮司
1
Rehshi MIDSUNO
1
1東京都監察醫務院
1Tokyo-to Medical Examiner Office
pp.127-130
発行日 1952年3月20日
Published Date 1952/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200989
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
東京都監察医務院は死体解剖保存法第8條に拠つて,東京都内,区の存する地域に発生した傳染病,中毒,災害によつて死亡した疑のある死体及びその他死因の明らかでない死体を檢案し,檢案で死因の不明なるものは解剖によつて死因を究明しております.
從来かくの如き死体は主として檢察官と警察医とによつて科学的には遺憾の多い取扱で処理されて来たものであるが,それでは誤判が多く,死者に対して礼を失するは勿論,その家族にとつて損失であり,更に大にしては全國民の死因統計に大なる誤差を生じ,随てこれを基調とする國民の保健対策を謬らしめるものであり,一方には時に社会の不安(例略)を惹起し,或は犯罪の湮滅を黙過して社会治安を脅かすが如き結果を来す.要するに監察医務院は公衆衛生の向上及び公共福祉の増進を目的といたしております(日本医事新報昭26.8.25号参照).これらの点を詳し述べることは差控えて医務院で経験した実例から外科に関係したものの一端を申し上げたい.
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.