Japanese
English
特集 頭痛
シンポジウム
解剖学方面
ANATOMY OF THE HEADACHE
小川 鼎三
1
Teizo Ogawa
1
1東京大学医学部 脳研究所
1Brain Research Institute University of Tokyo School of Medicine
pp.585-591
発行日 1960年7月1日
Published Date 1960/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200948
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このシンポジウムで私に課せられたのは解剖生理方面となつているが,生理学のことは最近読んだWolffの著書(1950)の中にある近年の脳手術に際しての貴重な実験結果の他は殆んど何も知らない。従つてここでは解剖学の方面を主として述べる。頭痛に関係があると思われる頭蓋内の諸構造について国の内外でなされた研究の数個のものと,私ども自身のささやかな経験とを述べて,責をふさぐこととする。
このばあい最も問題となるのは脳膜と脳血管壁における神経である。脳膜では硬膜と軟膜の神経が別々に考察されなければならない。新用語ではクモ膜は広義の軟膜にふくまれるのである。
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