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アメリカ便り その2
榊原 仟
pp.537
発行日 1951年11月20日
Published Date 1951/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200928
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(前略)Chicago市に於けるInternational College of Surgeonsの第16回合衆國部会の会議は予定の如く,9月10日から13日迄行われました.講演は特に新しいことというよりは,経驗者が経驗を語るという様な感じをもちました.從つて,参会者もそれにふさわしい方々が集つておられる様であります.同時に映画,展示会などがあり,矢張り色々教えられる所が多くありました.柳先生(國立相模原病院長柳壮一博士)も温泉と創治癒についてお話になりました.会の前後には色々顴待を受け,思い掛けない御馳走になりました.
会がすみました翌9月14日にDetroit市までドライブし6時間で達しました.正木君は元気で居ります(正木幹雄医学土,東大幅田外科教室員,目下DetroitのHerman Kiefer Hospitalで勉学中).一夜大に語り合い,Herman Kiefer HospitalのDr. O, Brienは休暇で不在でありましたが,正木君から聞いて,大体の傾向も判つたかの様に存じましたので,すぐBuffaloに向い,ナイヤガラ瀑布を見物しましたが,現在カナダ側に渡ることは,旅券の関係で仲々めんどうであります.蓮轉車が色々交渉して呉れましたので渡ることが出来ました.さすがに大したものだと驚きました.
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