Japanese
English
--------------------
S字状結腸軸捻轉を伴える腸管結節形成に因るイレウスの1例
A Case of Knotting of the Intestines Associated with Sigmoidal Volovlus
前田 美行
1
Yoshiyuki MAEDA
1
1岡山醫科大學陣内外科教室
1Surgical Dept., Okayama Medical College
pp.525-528
発行日 1951年11月20日
Published Date 1951/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200923
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
腸管結節形成に因るイレウスは極めて稀有な疾患とされているがS字状結腸軸捻轉症の屡々経驗されるフィンランド,ソビエートに於ては本症の報告例もかなり多く1932年にはKallioは自驗例77例に文献例を加え,161例を報告している.
Küttner,Wilms(1903),Ekehorm(1903)等の諸家はこの複雜多岐な手術或は剖檢所見を基礎として其の成立機轉を推論し確固たる基礎を築きあげている.然るに本邦に於てはその例少く文献上僅かに12例を得たに過ぎない.最近私はその1例を陣内外科教室に於て経驗したのでこゝに報告し参考にする次第である.
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.