Japanese
English
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急性膵臟壞死16例に就て
On the 16 cases of acute pankreasnekrosis
加藤 五郞
1
Goro KATO
1
1佐世保共濟病院外科
1Surgery of Saseho Kyosai Hospital
pp.225-228
発行日 1951年5月20日
Published Date 1951/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200814
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緒言
急性脾臟壞死なる疾患は現今左程稀有なる疾患ではなく,本邦に於てもその研究は詳細に互り報告されているが.尚お我々は現在この疾患に遭遇する機会は少いのみならず爾余の急性腹部炎症性疾患との鑑別診断は屡々困難で,一般には術後に至つて始めてその診断を確定する場合が多い.術前に於て凡そ如何なる程度に本疾患の確実なる診断を爲し得るものなるかを諸家の報告に依つて参照するに,外國に於ては55%,本邦に於ては70%に過ぎない状態である.又その治療方針に関しては之を保存的療法に待つか,或は手術的療法に依るかは論議せられる処であつて現在尚ほ甲論乙駁の状態である.
余は佐世保共済病院外科に於て終戰後より昭和23年5月迄の比較的短期間に本症例の16例に遭遇する機会を得たので,その概要を報告し諸賢の御教示を得たいと思うのである.
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