Japanese
English
--------------------
三度の手術に依り確めたる頸椎骨性「メニンギオーマ」の1例
A Case of Meningioma in the Cervical Region Recognized by Three Times Operation
久保 義信
1
Yoshinobu KUBO
1
1慶應義塾大學醫學部整形外科學教室
1Orthpedic Dept. of Keio-Gijuku Univ.
pp.165-168
発行日 1951年4月20日
Published Date 1951/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200795
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒語
Gushing(1975)の命名した,「メニンギオーマ」の症例報告は,主として,脳髄に発生したもので,欧米に於ては,その例甚だ多きものとされているが,脊髄に発生したものは,遙かに少数で,吾國に於ては,私の渉獵文献の範囲では,僅々2例であり,近類例として,砂瘤腫2例があるのみである.
「メニンギーオマ」が,瀰蔓性骨増生に依つて,しばしば頭蓋骨の膨隆を来し,成骨性「メニンギオーマ」(Osteoblastic Meningioma)として,Bailey及びBucyに依つて,明かにされているが,Rogers(1928)も又,脊髄「メニンギオーマ」に於ける,成骨性「メニンギオーマ」の脊椎骨への進展を述べている.
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.