Japanese
English
外科と病理
肺臟癌の一剖檢例
A Case of Autopsy of Pulmonal Cancer
松本 武四郞
1
Takeshiro MATSMOTO
1
1東京遞信病院病理部
1Pathological Dept., Tokyo Teishin-Hospital
pp.271-273
発行日 1950年5月20日
Published Date 1950/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200651
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生時に於ける惡性腫瘍の診断はそれが直接体の可視部に顯はれる場合を除き,現在の処主としてその腫瘍の発育の結果二次的に惹起される諸症状によつており,腫瘍がそもそも発生する契機乃至條件に踏込むことが困難である爲腫瘍の拡がり方により診断に難易の別を生じ,場合によつては末期に至る迄診断困難で剖檢により始めてその全貌が明かになる例も珍しいことではない. 所でかかる例を更めて個々に檢討すると多少共腫瘍問題に就て省察の機を與えられるものである. 以下に述べるのもかかる管見の一小例である.
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