Japanese
English
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腸管嚢腫様氣腫の成因と潰瘍穿孔—開放性潰瘍穿孔の自然治癒
Pneurnatosic Cystoides Intestinorum and Perforation of the Gastric Ulcer
三宅 平三郞
,
井上 威
Heizaburo MIYAKE
,
Takeshi INOUE
pp.76-78
発行日 1950年2月20日
Published Date 1950/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200593
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1. 緒言
腸管嚢腫樣気腫の諸成因中,機械説が圧倒的多数の支持を受けているが,細菌説及び化学説も存在する. 最近は機械設学者が言う樣に消化管狭窄に基き,腸管内瓦斯が腸壁に圧入されて発生したのではなく,腹腔内遊離瓦斯が腸壁淋巴間隙を通つて圧入され気胞を形成するという説もある. 余等も偶々幽門狭窄を件う多発性胃潰瘍と. 腸管嚢腫樣気腫の合併症を経驗し而も,腹腔に異物及腹膜の広汎な癒着から潰瘍の穿孔が考えられ,腸管嚢腫樣気腫の成因に問題を提供するものと思われたので症例の概要を述べ,潰瘍穿孔と腸管嚢腫樣気腫との開放性並に開放性潰瘍穿孔の自然治癒問題に言及する.
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