最近の外國外科
肺臟疾患の診断に於ける試驗的開胸術の重要性,他
C. R. Johnson
,
O. T. Clagett
,
C. A. Good
pp.596-599
発行日 1949年11月20日
Published Date 1949/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200560
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ジョンソン氏及び協同研究者は,同氏たちの胸部疾患に於ける最近の経驗から,次のことを確認したと述べている.即ち試驗的開胸術を診断法として実施することは眞に價値のある又重要な方法であるにも拘らず,一般に認識されてない.しかし,この診断法が肺臟疾患の治療成績の改善に寄與したことは多大であると.同氏たちはこの信念の下に著者たちの1人のクラゲット氏が1942〜1947年間に肺臟に原発した疾患に対して手術を施した384例の患者の病歴を最近調査した.
前述の患者中270名は,臨床的記載,試驗室の成績並に試驗的開胸術を除いた他の診断法のみを基礎として診断を下すことが出來た.その他の114名即ち30%に対しては確実な診断を下すために試驗的開胸術に頼る必要があつた.そしてこの114例の診断を確定し得なかつた肺臟疾患々者群の研究が,この報告の基礎となつておるのである.
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