Japanese
English
綜説
膵臟疾患に於ける血清及び尿カタラーゼの意義
A significance of serum and urin catarase in pancreatic disease
神谷 喜作
1
,
早瀨 友博
1
,
黑岩 常泰
1
,
三浦 友旻
1
Kisaku KAMIYA
1
1名古屋第一赤十字病院外科
1Nagoya 1st Red Cross Hospital.
pp.169-174
発行日 1956年3月20日
Published Date 1956/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201779
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
膵臓疾患が外科的治療の広い対象となたつことは誰しも認めるところである.しかし膵臓疾患の診断の困難なることは依然未解決である.従来その診断法の一つとして,血清並びに尿中のアミラーゼの変動に基づく各種アミラーゼの定量法が広く行われ,就中Wohlgemuth法は一般検査室でよく用いられている方法である.
然るに,最近,築山・梅田氏等はWohlgemuth法によるアミラーゼの測定値は,疾病の経過に一致せず,発病後極めて早期に正常値に戻る傾向があり,発病後相当時日を経過した場合には診断的価値が少いといつている.そこで,このような場合でも,尚診断的価値を有する方法として,血清並びに尿中のカタラーゼの定量が提唱されている.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.