Japanese
English
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治癒困難なりし肺壊疽の症例
Report on the Cases of Stubborn Gangrene of Lung.
圓山 一郞
1
Ichiro MARUYAMA
1
1國立秋田病院外科
1Kokuritsu Akita Hospital
pp.538-539
発行日 1949年10月20日
Published Date 1949/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200543
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緒言
肺壞疽の治療法としては,從耒保存的療法と外科的療法との2つに分けられ,前者には藥液吸入療法(ペニシリン,石炭酸,テレビン油),気管内注入法(モルヨドール,ペニシリン),注射療法(ズ剤,ペ剤,サルバルサン等),理学的療法(超短波,レントゲン)等があり,後者には横隔膜神経捻除術,人工気胸術,胸廓成形術等の虚脱療法,肺切開術,肺切除術等があるが,今日の様に化学的療法が発達している現状では,先づ一定期間保存的療法を行い効果があらわれない時は時機を失せずに外科的療法,殊に肺切開術を行うのが最適の療法と思う。最近余は2例の肺壊疽患者に肺切開術をなし,更に種々の化学療法を併用したが,治癒に到り得なかつた症例を経驗したので茲に報告し大方の御批判を仰ぐ次第である。
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