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睾丸畸形腫の1例
幕內 豐
1
1日赤中央病院第一外科
pp.425-428
発行日 1948年11月20日
Published Date 1948/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200382
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I 緒論
睾丸畸形腫は比較的稀である,特に臨牀的に惡性のものは,Weiserに依れば全惡性腫瘍の約1〜2%を占めると云はれ,更に1500〜2000名の男子外科的疾患の患者を通じて,唯1名しか認められぬと云はれる。男子臟器に於て睾丸程,其の腫瘍の組織學的構造の多型性を示す器官はない。Hi—uman,Gibson,及びKützmannは睾丸腫瘍を臨牀的な觀點より單に,SeminomとTeratomの2群に分類して居る。即ち腫瘍構造と同時に臨牀症状の多岐なる所以である。睾丸の混合腫瘍,殊に睾丸畸形腫は,其の複雜な構造と種々の臨牀症状に依つて特別な位置を占めて居る。私は最近日赤中央病院第一外科に於て經驗した。睾丸畸形腫の1例に就て報告する。
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