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腹部に巨大な轉移巣を形成した睾丸畸形腫の1例
杉原 芳夫
1
1岡山醫科大學病理學教室
pp.269-271
発行日 1952年6月1日
Published Date 1952/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200736
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39歳の男,3年前誘因なく左睾丸腫大が始り7ヵ月間に小兒手拳大となつた。死亡67日前本學皮膚泌尿器科に入院,當時左睾丸は大人手拳大で同時に小兒頭大の左腎腫瘤を觸れた。57日前に除睾術施行。左腎腫瘤こはX線深部治療を行つた。11月前頃より左鎖骨上窩リンパ節腫脹し,貧血強く心衰弱により昭和22年6月11日死亡。
病理解剖學的診断(摘要):(1)左除睾術後の状態。(2)左腎周圍,肺,肝,大腸,頭蓋骨,後腹膜,腸間膜大綱,傍大動脈,肝門,肺門及び左鎖骨上窩諸リンパ節の腫瘍轉移。
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