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急性膵臟壤疽の發生機轉並びに治療に對する余の早解に就て
中尾 耕耘
pp.109-113
発行日 1948年3月20日
Published Date 1948/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200302
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第1章 緒言
急性膵臟壞疸の成因,治療に關しては種々論議し盡されて,一見私等の疑義を插む餘地無きが如き觀があるが,私は昭和10年其4例の手術例發表以来,更らに8例の輕重種々な症例に遭遇して,今之れを通觀する時,個々の患者につき早期に發見し而も治療後數年間同一患者と接觸し時に應じて觀察するの便宜ある開業醫の考察は本邦の現状には大病院の臨牀の其れとは多少趣を異にすゐ所見と觀點があるは止むを得ないと思ふのである。從て多少獨斷的な嫌はあるが,其れを率直に發表して,先學諸氏に批判を乞はんと欲する次第である。
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