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アメリカに於けるインターン(院内生)制度に就いて
W. F. BOWERS
1
1進駐軍外科
pp.56-59
発行日 1947年4月25日
Published Date 1947/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200211
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まへがき
日本に於ける最近の醫學界の變革の中で一番大きなことはなんと云ふてもインターン制度であらう。インターンは4年間の學生活を終つてから,醫師の免状を受けるには,更に1年間の實地修練を經なければならないといふ制度である。其の後更に國家試驗が課せられ,それにパスしてはじめて醫師となり得るのである。つまりインターンは其試驗を受ける準備時代に相當するもので學生にとりもつとも眞劍な1年間なのであるにもかゝはらず,現在全國に於けるインターンの實際を見るに,其の教育計畫が甚だ放漫で處々にインターンの不滿足を買つてゐる。これははじめて課せられた制度に對して一般の理解が徹底して居らない爲であつて,インターン制度そのものに罪はない。茲に着眼して東京帝國大學では昭和21年12月19日進駐軍外科指導員バワーズ中佐に講演を願つた。以下はその概略である。
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