Japanese
English
臨床報告
回腸導管を巻き込んだ回腸絞扼性イレウスの1例
A case of strangulated ileus involving ileal conduit diversion
廣瀬 創
1
,
宮崎 知
1
,
宮嵜 安晃
1
,
道浦 俊哉
1
,
山邉 和生
1
,
長岡 眞希夫
1
Hajime HIROSE
1
1紀南病院外科
キーワード:
回腸導管
,
傍ストーマヘルニア
,
絞扼性イレウス
Keyword:
回腸導管
,
傍ストーマヘルニア
,
絞扼性イレウス
pp.1531-1534
発行日 2014年12月20日
Published Date 2014/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200157
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要旨
症例は65歳,男性.6年前に膀胱癌に対して膀胱全摘術,回腸導管造設術を受けていた.術後約1年後より傍ストーマヘルニアと診断され,嵌頓を繰り返していた.2013年12月に腹痛,嘔吐を認めたため入院した.CTにて回腸導管を中心に捻転した回腸の拡張を認め,絞扼性イレウスと診断し手術を施行した.回腸導管を回腸が渦状に取り巻き,索状物によって絞扼されていた.壊死腸管を切除し,傍ストーマヘルニアは単純縫合修復を行った.今回経験した回腸導管を巻き込んだ絞扼性イレウスは,回腸導管の圧排・閉塞による画像変化を認め,診断にCTが大変有用であった.
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