Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡手術した魚骨によるMeckel憩室穿孔の1例
A case of Meckel's diverticulum perforated by a fish bone and treated with laparoscopic surgery
松宮 弘喜
1
,
矢田 善弘
1
,
森本 智紀
1
,
米永 吉邦
1
,
東出 俊一
1
,
野田 秀樹
1
Yoshihiro YATA
1
1市立長浜病院外科
キーワード:
魚骨
,
Meckel憩室
,
腹腔鏡手術
Keyword:
魚骨
,
Meckel憩室
,
腹腔鏡手術
pp.1535-1540
発行日 2014年12月20日
Published Date 2014/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200158
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要旨
症例は78歳,男性.腹痛を主訴に近医を受診し,腹部CTにより消化管穿孔の疑いで当院へ紹介となり,Meckel憩室の穿孔と診断した.腹膜刺激症状はなく,抗血小板薬を内服していたため待機手術を予定した.第7病日のCTでMeckel憩室の近傍に線状影を認め,魚骨によるMeckel憩室穿孔と診断した.第8病日に腹腔鏡手術を施行した.回腸末端から口側約50 cmの部位にMeckel憩室とその近傍に魚骨を認め,Meckel憩室を含めた回腸部分切除術を施行した.魚骨によるMeckel憩室穿孔は本邦に28例の報告があり,術前診断し腹腔鏡手術をした症例は稀である.しかし,確定診断,腹腔内の検索,処置に腹腔鏡手術は有用であり,積極的に行うべきと考えた.
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