増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅱ 併存症を持つ患者の評価とその術前・術後管理
2.呼吸器疾患
気管支喘息
星川 康
1
,
玉田 勉
2
,
近藤 丘
1
Yasushi HOSHIKAWA
1
1東北大学加齢医学研究所呼吸器外科学分野
2東北大学大学院医学系研究科呼吸器内科学分野
pp.56-59
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200083
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最近の知見と重要ポイント
□直近1か月の喘息症状の特徴,肺機能検査成績とその日内変動,さらに現在の治療ステップから重症度を評価し,手術に向けたコントロール戦略を立てる(現治療継続,現治療ステップ内の治療内容強化,あるいは治療ステップアップから選択する)1).
□特定の薬剤投与により致死的な急性増悪をきたすおそれのあるNSAIDs過敏喘息あるいはその疑い症例では,鎮痛薬の選択に厳重な注意を要するほか2),喘息治療に一般的に用いられるコハク酸エステル型ステロイド製剤静注も危険であること3,4)を忘れてはならない.
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