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特集 外科医のための消化器内視鏡Up-to-Date
〔各論―消化器内視鏡の診断と外科治療への応用〕
膵疾患における消化器内視鏡
Endoscopy in pancreatic diseases
糸井 隆夫
1
,
島津 元秀
2
,
粕谷 和彦
3
,
阿部 雄太
2
,
栗原 俊夫
1
,
祖父尼 淳
1
,
糸川 文英
1
,
土屋 貴愛
1
,
石井 健太郎
1
,
辻 修二郎
1
,
池内 信人
1
,
梅田 純子
1
,
田中 麗奈
1
,
殿塚 亮介
1
,
森安 史典
1
Takao ITOI
1
1東京医科大学消化器内科
2東京医科大学八王子医療センター消化器外科
3東京医科大学消化器外科
pp.1628-1632
発行日 2011年12月20日
Published Date 2011/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103871
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【ポイント】
◆近年のCTやMRIの進歩により,膵疾患の術前画像診断における内視鏡の役割は少なくなりつつある.そのなかでもEUSは,画像診断およびEUS下穿刺吸引生検術(EUS-FNA)は膵小病変あるいは周囲リンパ節などの病変に対して低侵襲であり得られる情報は多く,比較的高い正診率(80~90%以上)で有用と考えられる.
◆ERCP関連手技に関しては,膵管造影,管腔内超音波(IDUS),細胞診・組織診,膵管鏡といった検査法があるが,正診率も70%前後にとどまる.特にERCP関連手技においては術後急性膵炎という致死的な偶発症が起こりうることが問題であり,各検査法のメリット,デメリットを考慮して必要にして十分な検査を行う必要がある.
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