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特集 見直される膵癌診療の新展開
治療における新展開―切除不能例への治療戦略
ペプチドワクチンを用いた膵癌治療
Strategy by vaccine-immunotherapy for the patients with pancreatic cancer
谷 眞至
1
,
山上 裕機
1
Masaji TANI
1
1和歌山県立医科大学第2外科
pp.64-69
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104909
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【ポイント】
◆ペプチドワクチンは直接癌細胞を傷害しないが,リンパ球などの効果細胞を介して標的とする部位が明らかになっていることから,理論的根拠に基づいたペプチドワクチン療法の開発が可能である.
◆自然発癌において,腫瘍細胞は宿主免疫監視機構をすり抜けて発育していることから,様々な免疫逃避機構の存在に関する推測ができる.
◆今後,新しいペプチドの同定ならびにワクチンアジュバントの開発など,解決しなければならない問題が山積しており,さらなる治験などの臨床試験の推進が必要である.
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