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特集 外科医のための癌免疫療法―基礎と臨床
基礎編
WT1ペプチド癌ワクチン
WT1 peptide-based cancer vaccine
杉山 治夫
1
Haruo SUGIYAMA
1
1大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学
pp.899-906
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104673
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【ポイント】
◆Wilms腫瘍遺伝子WT1は小児の腎癌であるWilms腫瘍の原因遺伝子として単離された遺伝子で,種々の遺伝子の転写を制御する転写因子をコードしており,細胞の増殖,分化に重要な働きをしている.
◆WT1遺伝子の過剰発現が白血病やほとんどすべての種類の固形癌でみられることから,WT1蛋白は汎腫瘍抗原である.
◆また,白血病(がん)幹細胞で発現することから,WT1免疫療法は,cure-oriented therapyの可能性が高い.
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