Japanese
English
臨床報告
尿膜管-S状結腸瘻の1例
A case of a urachal-sigmoid fistula
牛嶋 良
1
,
岡田 晃穂
1
,
田枝 督教
1
,
畠 雅弘
1
,
大河内 信弘
2
Ryo USHIJIMA
1
1国家公務員共済組合連合会水府病院外科
2筑波大学消化器外科
キーワード:
尿膜管遺残
,
結腸憩室
,
瘻孔
Keyword:
尿膜管遺残
,
結腸憩室
,
瘻孔
pp.1484-1487
発行日 2013年12月20日
Published Date 2013/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104878
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要旨
患者は55歳,男性.臍部から便性分泌を認め,近医より当院を紹介され受診した.臍部に瘻孔があり,腹部CTで臍部から膀胱頭側まで連続する腹壁に沿った索状構造を認め,尿膜管遺残が疑われた.瘻孔造影で臍部から下腹部正中へ索状構造が描出され,尾側でS状結腸が描出されたため,S状結腸-尿膜管瘻と診断した.開腹すると腹壁に沿って臍部から尾側に伸びる尿膜管を認め,尾側でS状結腸憩室との間に瘻孔を形成していた.尿膜管を瘻孔とともに切除したが,第52病日に術創とS状結腸憩室との間に再び瘻孔が形成されたため,半年後にS状結腸切除および瘻孔切除を施行した.尿膜管と結腸憩室との瘻孔形成は海外6例,本邦2例の報告を認めるのみであった.
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