Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下結腸切除術後に発生した腹腔内デスモイド腫瘍の1例
A case of intra-abdominal desmoid tumor after laparoscopic resection of descending colon cancer
蒲田 亮介
1
,
藪下 和久
1
,
竹下 雅樹
1
,
小林 隆司
1
,
堀川 直樹
1
,
月岡 雄治
1
,
野手 雅幸
1
Ryosuke GABATA
1
1高岡市民病院外科
キーワード:
腹腔内デスモイド
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
腹腔内デスモイド
,
腹腔鏡下手術
pp.1382-1386
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104849
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要旨
症例は56歳,女性.2009年10月,下行結腸癌に対して腹腔鏡下結腸切除術が施行された.病理検査にてリンパ節転移を認め(T3 N1 M0,stageⅢa),術後補助化学療法(UFT/LV)を行った.術後1年目のCT検査にて,左下腹部腫瘤および右肺中葉の結節影が指摘された.PET検査で腹部の腫瘤は集積を認めず,肺病変は集積を認め肺癌が疑われたため,右開胸下肺中葉切除術が施行された.病理検査結果は大腸癌肺転移の診断であった.腹部の腫瘤に関しては経過観察としたが,その2か月後のCT検査で増大傾向を認めたため,開腹手術を行った.最終病理診断では腹腔内デスモイド腫瘍の診断であった.腹腔鏡下手術後にもデスモイド腫瘍の発生を考慮した術後フォローアップが重要であることが示唆された.
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