特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅲ.小腸・虫垂・大腸
血行障害
緒方 裕
1
Yutaka OGATA
1
1久留米大学医療センター外科
pp.97-102
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104792
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
絞扼性イレウスを除けば,小腸および大腸の血行障害を引き起こす疾患として腸間膜血行不全が代表される.患者の多くは急性腹症として来院するが,適切な処置が施されないと腸管は壊死し,重篤な病態となる.したがって,適切かつ迅速な診断と治療が求められ,臨床症状,血液・生化学所見とともに画像診断が重要である.また,画像所見は手術適応決定のキーポイントとなり,さらに治療内容を左右する.
本稿では,腸間膜血行不全をきたす疾患について,画像をいかに・どこまで読み取るか,また治療への応用について解説する.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.