Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡補助下切除術を施行したS状結腸MALTリンパ腫と胃癌を合併した1例
Laparoscopic-assisted resection of a MALT lymphoma originating from the sigmoid colon and gastric cancer: a case report
安田 貴志
1
,
角 泰雄
2
,
黒田 大介
2
,
長谷川 寛
1
,
富永 正寛
1
,
酒井 康裕
3
,
伊藤 智雄
3
,
掛地 吉弘
2
Takashi YASUDA
1
1兵庫県立がんセンター消化器外科
2神戸大学食道胃腸外科
3神戸大学病理部・病理診断科
キーワード:
S状結腸MALTリンパ腫
,
腹腔鏡補助下手術
,
胃癌
Keyword:
S状結腸MALTリンパ腫
,
腹腔鏡補助下手術
,
胃癌
pp.1237-1241
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104761
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要旨
患者は71歳,男性.検診の下部消化管内視鏡検査でS状結腸に2.5 cm大の粘膜下腫瘍を認め,生検でMALTリンパ腫と診断された.上部消化管内視鏡検査では胃体下部大彎に0-Ⅱc病変を認め,生検でpor2>sigと診断された.MALTリンパ腫に対してH. pylori除菌療法を行ったが腫瘍の消退を認めず,手術適応と判断して腹腔鏡補助下S状結腸切除術(D2)および幽門側胃切除術(D1+)を同時に施行した.MALTリンパ腫はpSM,pN0であった.大腸MALTリンパ腫に対して根治性を考えるなら現時点では外科的切除が推奨され,特にリンパ節郭清を伴う腹腔鏡補助下大腸切除術は有用と考えられる.
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