書評
―大川清孝,清水誠治(編) 中村志郎,井谷智尚,青木哲哉(編集協力)―感染性腸炎A to Z(第2版)
飯田 三雄
1
1公立学校共済組合九州中央病院
pp.600
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104590
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本書は,感染性腸炎に関するあらゆる知識・情報が特徴的な内視鏡像と共に解説されたアトラス的実践書である.4年前に発刊された初版が好評であったことから今回改訂版の出版に至ったわけであるが,初版で掲載された項目の改訂にとどまらず,疾患の項目数と症例数が大幅に増え,さらに充実した内容となっている.
本書の編集を担当した大川清孝,清水誠治の両氏は,消化管,特に下部消化管疾患の診療ではわが国を代表するエキスパートである.両氏が主宰する「感染性腸炎の内視鏡像を勉強する会」という研究会で十分な時間をかけて検討された1例1例の症例が本書の骨子となっている.今回の改訂版では,この研究会で検討されなかった珍しい症例や疾患についても研究会メンバー以外の専門家によって執筆されており,まさに“A to Z”という表題にふさわしい感染性腸炎の実践書としてできあがっている.
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