書評
—川井啓市編 井口秀人・清水誠治編集協力—胃—形態とその機能 第2版
武藤 輝一
1
1新潟大学
pp.117
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904008
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
この度,川井啓市先生ほかの方々の編集・執筆による著書「胃-形態とその機能(第2版)」が上梓の運びとなった.第1版から役立つ参考書として利用させていただいたが,もう20年近くたったので,改版されたらどうかなと思っていたところへの第2版の出版である.早速,拝読させていただいた.
本書第2版にはいくつかの特徴がある.第1版では内容の一貫性を重視した結果,内容は優れていたが,執筆者が限られていた.しかし,第2版では,著しく進歩したこの分野の知識を十分に盛り込むため,日本全国の各分野の第一人者の方々が執筆されている.その結果,胃の形態と機能に関する辞典にも等しい,豊富で,かっ新しい内容が記載されている.次に“胃-形態とその機能”の表題に合致するように,第1版からの主旨を貫き,胃および胃に関連する十二指腸の形態と機能のみに焦点を絞り,胆道・膵に関連する十二指腸の形態と機能については割愛されているので,本書の目的が明らかで,大変理解しやすい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.