Japanese
English
臨床報告
Press through package(PTP)誤飲による空腸穿孔の1例
Apatient with jejunal perforation due to a press through package(PTP): a case report
下田 陽太
1
,
関川 浩司
1
,
後藤 学
1
,
北村 雅也
1
,
河原 祐一
1
,
太田 竜
1
,
高橋 保正
1
Yohta SHIMODA
1
1川崎幸病院消化器病センター外科
キーワード:
press through package
,
消化管穿孔
Keyword:
press through package
,
消化管穿孔
pp.607-610
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104580
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要旨
患者は72歳,男性.透析中の血圧低下を主訴に当院の救急外来を受診した.腹部の圧痛を認めたため腹部CTを撮影したところ,腹腔内遊離ガスがあり,消化管穿孔の診断で緊急手術を施行した.Treitz靱帯から90 cm肛門側の空腸の穿孔を認め,小腸部分切除術を施行した.切除検体にpress through package(PTP)が含まれており,PTPによる空腸穿孔と診断した.高齢者社会となった近年,PTP誤飲の報告例は増加しており,患者への服薬指導だけでなく,PTPそのものの改良が必要であると考えられた.
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