Japanese
English
臨床報告
腹部大動脈瘤を合併した大腸癌肝転移の1例
A case of a two-stage operation for an abdominal aortic aneurysm with concomitant colon cancer accompanied with liver metastasis
大澤 久慶
1
,
村木 里誌
1
,
櫻田 卓
1
,
佐々木 潤
1
,
荒木 英司
1
,
金野 有光
2
Hisayoshi OSAWA
1
1札幌中央病院心臓血管外科
2札幌中央病院消化器外科
キーワード:
腹部大動脈瘤
,
腹部悪性腫瘍
,
血管内ステントグラフト内挿術
Keyword:
腹部大動脈瘤
,
腹部悪性腫瘍
,
血管内ステントグラフト内挿術
pp.353-356
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104506
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要旨
患者は71歳,男性.体重減少を主訴に当院を受診し,精査の結果,肝転移を伴う大腸癌と診断した.同時に最大瘤径50mmの腎動脈下腹部大動脈瘤(AAA)を合併していることが判明した.大腸癌は肝臓以外に転移巣を認めず,AAAに対しては解剖学的に血管内ステントグラフト内挿術(EVAR)が可能と判断した.治療方法としてAAAに対するEVARを先行させたのち,結腸切除と肝切除を二期的に施行した.腹部悪性腫瘍とAAAの合併症例に対してEVARは有用な方法であると考えられた.
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